温水便座(シャワートイレ・ウォシュレット)の不具合について解説
温水便座について
今回は温水便座(シャワートイレ・ウォシュレット)の不具合を解説していこうと思います。今では家庭での普及率が70%をこえるといわれる温水洗浄便座ですが、温水洗浄便座は細かいパーツが多いため、各接合部から水漏れが起きる可能性があります。ちなみに、皆様がよく聞くウォシュレットと言われるものですが正しくはTOTO製品のみ使える登録商標であり他社は使えないって知ってましたか?他社さんの場合温水洗浄便座やシャワートイレという言われ方をしております。実はウォシュレットの原型になる温水便座そのものは日本の発明ではない。
元々はアメリカで痔の患者のために発明されたものだったが、1960年代にTOTOがコレを輸入販売を始めたことがきっかけになっています。余談になりましたが、まず、知っていただきたいのが温水便座は電化製品と同じ扱いになります。なので、非常に繊細なものでもありますし壊れやすくもあります。もちろん、感電や漏電、便座の不具合で低温やけどなど手入れを怠ると怖いものでもありますので不具合をいつまでもほったらかしにしないようにしっかり見極め早めの対策が必要になります。
例 平成26年8月3日 山梨県 火災 CW-100(株式会社INAX(現 株式会社LIXIL) 当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。
事故の原因は、製造から長期間経過したことにより、便座電気コードが断線、発熱し、出火に至ったものと考えられる。
このような例は少ない例ですがそれだけ扱いには十分にお気を付けください。
話がそれましたが、温水便座での不具合をまとめましたので参考にしてください。
- 洗浄ノズルからの水漏れ・水が止まらない
- 便座が温かくならない
- リモコンが作動しない
- 操作部下から水が漏れる
- ノズルから水が出ない
まず、洗浄ノズルからの水漏れ・水が止まらないですが対処法としては一度コンセントを抜き差ししてください。稀に誤作動でそのような症状がみられる場合がありますので抜き差しすることで解消する場合があります。それでも直らない場合は特殊な部品の交換が必要になるため無理に触らない事です。
同じく便座が温まらない症状でもコンセントの抜き差しは行ってください。機械ものではあるので再起動は有効的ではあります。あとは便座のスイッチが切になっていませんか?夏場は使わないという方は長期間切っていて忘れている場合がありますので今一度確認してみてください。
リモコンが作動しないはリモコンの電池を交換してみてください。それでも改善が見られない場合は本体の基盤系統での不具合の可能性がありますのでそのままにしておく。
操作部からの水漏れは明らかな内部での漏水となりますので漏電の危険性もありますのでそのまま電源をつけたままでのご使用は控え早急にご相談ください。
最後にノズルから水が出ない場合ノズルにゴミが引っ掛かっていることもありますのでノズルを引っ張り出し古い歯ブラシで少しこすると出ることもあります。あとは温水便座に繋がる給水管に止水栓がついている場合はしっかり開栓しているかを確認するのも一つではないかと思います。
出来ることはしたが駄目だった。では、修理するのか交換するのか?
温水便座は今や日本人にとって欠かせないものとなりました。使えないということがストレスになる人もいるくらいです。
ここからは修理がいいのか、交換なのかを解説していきます。
では、温水便座の寿命とは?
地域や使用頻度によって違いはありますが、温水洗浄便座の寿命は一般的に7~10年とされています。もちろん、10年以上お使いいただけるものもあります。
稀に5年ぐらいでダメになり修理できませんといわれるものもあるようです。場合によっては修理より交換が良いのではないかと思います。
年数があまり経ってない場合はまず保証期間内か期間外かを調べ期間内の場合はメーカーへご連絡ください。こちらはよく忘れられていることが多いのでご注意ください。
修理に関して説明すると廃盤になってから6年で交換部品は製造中止となります。もちろん、製造中止にはなりますが部品があれば修理は可能ですが、1度修理をしその後何か不具合が出た場合次は直せないなんてことはあります。修理はコストを抑えることにはなりますが、場合によっては交換の方がメリットになることもありますのでお困りであればわたくしたちに相談していただければと思います。