京都府京都市下京区 給湯管からの水漏れについての案件

水漏れしている!それも壁から

11月に入りいよいよ冬が近づいている感じがしてきましたね。寒い日はあったかいお風呂に入りたいですね。今回はそんなお湯の管からの水漏れになります。お電話いただいたのは京都府京都市西京区のお客様より、配管から水漏れするという案件となります。

皆様がよく水漏れと想像すると蛇口だったり、トイレだったりの水漏れが多いと思いますが今回の依頼はそちらの器具に繋がるまでの配管直接の水漏れになります。では、どのような状況だったのかを説明していきます。

今回の京都市下京区のお客様は浴室の蛇口を自分で交換されようとしてお湯側の配管を割ってしまったようでした。

では、なぜそのような症状が起きてしまったのかを説明しますと

  • 給湯配管の強度が弱くなっていた。
  • 配管が固定されずコーキングで固めとめていた。
  • お客様が取り外そうとした際に力が加わり割れるに至った。

まず、そもそもの給湯配管の強度が弱かった。今回のお客様の家の給湯管が露出配管(配管が外の壁沿いに組まれている手法)であったことも理由の一つになります。通常、家を建てる際は配管を床下に入れ込むか壁の中を通す場合が多いのですが今回このような露出配管だったのは以前に水漏れを起こし配管を作りなおしたことがあったそうです。配管を新しく組みなおす際に露出配管が多くなるのは壁を壊したりしなくても配管を通すことが出来るので工事がしやすいというメリットがあるからです。もちろん、お客様の財布にも優しい工事ができる最大のメリットがあります。このあたりの詳しい内容はまたの機会にご説明します。では、なぜ露出配管で強度が弱くなるの?という点につきましては紫外線が大きく影響するからです。もちろん、外に配管をするので保護材もしっかり巻き付けてはいましたが年数が経てばやはり外の紫外線を浴び続けるため配管の柔軟性がなくなり少しの衝撃でも亀裂や割れに繋がるからです。今回使われていた配管、HT管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニール管)とは熱に強い塩ビ管。お湯の配管には、銅管を使うことも多いため錆びないという点ではHT管は素晴らしいものになります。

割れた原因にはあと2つあります。配管を浴室内で固定してなかったためぐらついていた。そのような状態でお客様が力を入れてしまい力が蛇口側ではなく配管をねじ切るように力が加わり配管を割ってしまったということになります。なので、今回はいろいろな要因が重なることで配管破損に至ったということになります。ただただ、配管の強度は低くなっていた状態に変わりはないでしょうが力のかけ方を間違わなければ折れなかったかもしれません。タラレバの話ですみません。このようなケースは実はかなり発生しています。蛇口は昔と比べ簡単に手に入るようなものとなり道具の普及でお客様でも交換しやすいようになっています。しかし、あくまで配管状況は各家庭で様々なので一概に交換できるかといわれますと難しいところは多々あります。それは年数が経っているお宅はやはり配管強度が弱くなっているので私たちでも交換の際に配管が折れてしまうこともあるぐらいなのです。(1度は経験している職人さんも多いと思います)ここで言えることは配管を触る際は適切な道具等がありますのである道具で無理やりするのではなくご用意していただき安全に蛇口交換を行ってください。途中、難しければ中断し私たちに依頼していただいても構いませんので。

配管復旧作業

今回のお客様の配管は壁内で破損していたため、外の配管を切って内部までの配管を新しく作り替えさせていただきました。もちろん、しっかり固定し保護材をまき直しして強度をあげました。しかし、今回の交換した部分は一部になるので他の部分の配管があとどれくらいもつかはわかりません。なので、お客様には給湯管の配管新設を提案しご検討いただく形になりました。これから、冬が近づくと配管が凍り、給水管破裂等が多くなる季節なので要注意です。皆様もくれぐれも自分で直される際は気を付けてくださいね。怖ければ無理をせずご依頼いただければ幸いです。